少しはじめてみる

50代サラリーマンの読んだ本や購入したものの感想などを書いていきます

「多様性の科学」を読みました。

11月は、出版社のディスカバー・トゥエンティーワンの本がKindle Unlimitedの読み放題に加えられているようです。その中で「多様性の科学」を読み終えたのでその感想です。2021年出版でちょっと前の本ですが、白かったです。

著者のマシュー・サイド氏は、英タイムズ紙のライター・コラムニストですが、最初にあれっと思ったのは、この本に翻訳者の名前がないということです。日本語が堪能な方のようです。

全体を読んだ感想は、いくつもの本からのさまざまな事象を巻き寿司のように束ねて、多様性のメリットという観点でバッサリと切りました、という感じの本だなというものです。「平均思考は捨てなさい」、「GIVE & TAKE」など自分が過去に読んだ本について、別の観点で読み解かれているのが興味深かったです。

ただ、今回読んだ中で最も興味深かったのは、ダイエットに関するところでした。一般的には、血糖値を急激に上げない食品をとることがよいとされて、全粒粉を使ったものなどが推奨されていますが、面白いのは、こうした血糖値を上げない、GI値の低い食べ物は個人個人で異なっているということです。ある人が食べれば血糖値が急上昇するものも別の人が食べればそうでもないということがありうるということで、言われてみればそうなのかもと思いますが、それが研究で示されていて多様性として示されているのが面白いです。

軍隊で、同じ物を食べているはずなのに痩せている人、太っている人がいるということで、遺伝によるとか色々解釈されているかと思いますが、血糖値の上昇のパターンが人によって異なるということでなるほどと思いました。

ここで紹介されていた研究は、血糖値を24時間モニタリングして行ったということで、amazonでなんとなく検索してみると1万円ちょっとで、血糖値を一定期間ごとに測定するデバイスが売っていました。遊びで購入しようかとちょっと迷います。