少しはじめてみる

50代サラリーマンの読んだ本や購入したものの感想などを書いていきます

読書「運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 橘玲・安藤寿廉著」

この本は橘玲氏と、安藤寿廉氏の対談本です。
橘玲氏については、本が出たら大抵購入している著者の一人です。好き嫌いが分かれますが、生物学者が研究対象の生物を観察するように、橘氏は人類を冷静に善悪はとりあえず置いておいて、現実を観察しているように見えます。
以前に出版されていた「言ってはいけない」や、「もっと言ってはいけない」など遺伝に関するテーマについて書かれている著作を何冊か買って読んではいたのですが、この本では、研究者の安藤氏との対談となり、もっと突っ込んだ話になっていて、ちょっと理解が追いつかないところがありました。
行動遺伝学というのはネットで調べると「行動に及ぼす遺伝の影響を研究する学術分野」とあります。親から子供へ伝わる性格や能力、遺伝や環境の影響について考察する分野ということです。
共有環境と非共有環境の単語を初めて聞きました。遺伝による影響に加え、環境による影響として、兄弟で共有されるものを共有環境、個人個人で固有の環境は非共有環境というもので、非共有環境の影響が大きく、またその非共有環境は元々の遺伝子の要素が影響するといったような一筋縄ではいかない理解が必要のようです。。
この本により、行動遺伝学について少し興味を持つようになりました。この両氏の著作ですでに購入した一度は読んでいるはずの本を読み直したり、この分野の本を探して読んでみようと思います。