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50代サラリーマンの読んだ本や購入したものの感想などを書いていきます

「日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】」を読みました

「日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 竹村公太郎著 2014年」を読んだ感想です。

著者の竹村公太郎氏は、土木のインフラ整備の専門家で、この本ではその知識をベースにして、歴史を考察している本です。

youtube岡田斗司夫氏が面白い本として紹介されているのをみて、気になってamazonで検索したところKindle Unlimitedの読み放題の対象に入っていたことから読むことにしました。

少し前に、船の専門家が、歴史上の史実について考察した本を読み、専門家の視点が入ることで、歴史の記録などをそのまま受け取るのではなく、新しい切り口で考えることができたので、面白いと思っていましたが、この本でも、地形と、そこへ住む人の歴史とをいくつもの例をあげて考察されていて面白いです。

本のタイトルの中に、「文明・文化篇」とあるように、日本の地形(温帯気候、平野が少ないなど)と、そこで暮らすことで形成された日本人の特性(宗教観など)についても、他国との比較などからまとめられています。

最後にピラミッドはなぜ作られたのか、というが番外編として書かれています。自分のピラミッドに関する知識は40年ほど前で止まっていて、王族の墓として作られたと昨日まで思っていましたが、今の解釈は全く違っているのがまず衝撃でした。それで著者の考えが出てくるのですが、お墓からかけ離れたものにこれまた驚きとともにとても興味深いものでした。

この「日本史の謎は「地形」で解ける」はもう一冊「環境・民族篇」があり、こちらは現在、Kindle Unlimitedには入っていません。どうしようかと考えています。