少しはじめてみる

50代サラリーマンの読んだ本や購入したものの感想などを書いていきます

「50代から実る人、枯れる人」を読みました。

著者の松尾一也氏は人材育成に関する会社を立ち上げている方ということです。

自分は50代のサラリーマンなので、この本のターゲットになります。一通り読んでみて、置かれている状況というのは、結構なるほどと思うところがありました。

こうした50代の働き方などの本はこれまでにも何冊か読んできていますが、この本の特徴は、仕事の仕方などにとどまらずに、生活全般の広い範囲について書かれています。特定の年齢に対して書かれている本はたくさんありますが、たまにこうした本を読むことで、自分を俯瞰して見直すいいきっかけになるように思います。

もう少し後の年代を対象とした本としては、これまでに和田秀樹氏の本を何冊か読んでいますが、こちらは60歳ぐらいからの話で、まだ当事者ではないので気持ち的には楽に読むことができました。

人生100年時代と言われていますが、100歳まで生きる人は今の段階ではまだまだ少なく、寿命が伸びるのに合わせて定年も伸びたりしていますが、その状況を受けて働き方も変わっている最中のように思います。短期的に最も影響の大きいのが、今は50代60代ではないかと思います。

この本はkindle unlimittedの読み放題に含まれているものでしたが、amazonで検索すると50代を対象とするこうした本が結構たくさんヒットしてきます。自分だけではなく、みんな色々考えているのだな、だからこうした本もたくさん出版されるのだなと思いました。

「かぐわしき植物たちの秘密」を読みました

著者は以前に植物病理学が専門の丹治邦和氏と、植物生理学が専門の田中修氏による本で、香りを特徴に持つ植物を集めて、その香りに関して、結構専門的なことまでまとめられている本です。

 

なんというか全体を通して、懐かしさを感じさせる本でした。
まず、本の装丁が、数十年前に実家で購読していた「暮らしの手帳」を彷彿とさせる本で、ここからまず懐かしさを感じました。でもこの本のイラストを書いている花松あゆみ氏を検索すると、暮しの手帖に関する情報がヒットしてきません。。雑誌の暮らしの手帳の中に短編のお話が毎号あって本が届くのを楽しみにしていたのでしたのですが、その切り絵の挿絵と重なったようです。

 

この本では、比較的なじみのある香りの特徴的な植物が選択されています。香りといえば定番のラベンダーやローズマリー、食品のワサビ、レモンやバニラ、季節の風物詩ともいえるようなキンモクセイやウメがある中で、ちょっとマイナーなものに懐かしさを感じました。

 

自分の両親が大の植物好きで、自分が小学生ぐらいの頃には色々な植物を育てていて、この本にも出てくる夜香木や月下美人もあって、当時夜になるとこうした花の鉢を家の中に置き、香りを家族で楽しんでいたのを思い出しました。

 

また、この本では食虫植物のウツボカズラが取り上げられていて、虫を誘引する香りを出すことが書かれているのですが、同じく小学生時代、実家では食虫植物にハマっていくつも種類を集めていました。このウツボカズラモウセンゴケ、ハエトリソウなどがあったのを思い出すことになりました。

 

自分にとっては、香りの特徴的な植物に関する面白い話というよりも、ここで集められた植物のナインナップにより、昔の懐かしい記憶が呼び起こされた不思議な本でした。

 

「面白すぎる!日本史の歴史の授業 超現代語訳x最新歴史研究で学びなおす」を読みました

著者は、房野史典氏と河合敦氏で、歴史の好きなお笑いの房野氏が最初に書いて、その内容に補足したり話を広げるような形で専門家の河合氏が書いているという流れで、各時代について1つのテーマで、両氏が順番に文章をまとめられている本です。

内容は、昔の歴史の教科書で書かれていたことで、常識とされていたことに対して、最近の教科書ではその内容が変わっていることであったり、最新の定説が違ったものになっていることが取り上げられています。

最近、岩波科学ライブラリーやブルーバックスといったシリーズの中で、これまでほとんど詠むことの無かった科学の分野の本を読み始めています。新しい発見があったり、分析機器の進歩によりこれまでは分からなかったことが分かるようになっていたりと、科学の分野で常識が少しずつ変わっているのは理解していて、あまり古い本を読んでも仕方がないという認識があります。

一方で歴史については、科学の分野ほど変わらないだろうと思っていたのですが、誰もが常識として定着していることがいつの間にか教科書なども変わっていることを並べられることで、認識がだいぶ変わりました。

研究が行われて、評価が変わる場合に、評価が上がって見直されるのはいいのですが、下がってしまう場合にはちょっと残念な気持ちになります。例えば、聖徳太子については、スーパーマンのような能力で活躍していたというのが自分が過去、学生時代に勉強して持っている認識ですが、この本によると今の評価は、数々の斬新な政策は、一人ではなく複数で相談して決めたというのが定説になっているそうです。聖徳太子といえば昔の1万円札の肖像にまでなっています。これから先この新しい認識が常識として定着した中で、この昔のお札を見てどう思うのだろうかと想像しました。

「水力発電が日本を救うー今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる」を読みました。

Kindle Unlimitedにあり、面白そうであったのと、少し前に同じ著者の本を読んで面白かったので読むことにしました。

この本は、現役時代にダム建設に関わった著者による水力発電の可能性をまとめたものです。読んでいて、なんというかエネルギッシュに前のめりな文章で、読んでいて元気がでます。

日本の国土が平らなところが少なく、雨が多いということで、水力発電に適しているということです。新たに建設に膨大な費用が必要なダムを一から作るのではなくて、既存の発電施設の無いダムに発電機を設置していくことで、数千からのこうしたダムから半永久的に電力が得られる流れを解説しています。

その他にも、法律改正によるダムに貯められる水量を増やせるようにすることや、ダムの改修などによりもっと発電量が稼げるのでは、といった意見などが挙げられています。

水力発電というと、太陽光発電のような、ちょっと家の屋根に載せればそれなりに電気が得られるといったお手軽さが感じられず、公共の場所である川のダムにガッツリと設置してようやく得られる電力というイメージがあります。ただこの本では、一般にイメージされる規模の大きなダムだけでなく、中小のダムに対しても自治体の調整により設置可能なもので、それなりに収入につながって、定期的に発電機の交換は必要なものの、ダム自体は数百年は使えるということで、十分採算に乗るということが書かれています。

なんというか、今後20年もすると、特に不便なところにある小規模な村などは少しずつ無くなっていくのではと思ったりします。事実、自分の実家のある地方もそんな未来を感じたりします。ただそれにより、こうしたダムの増設により立ち退かなくてはならなくなる人も少なくなったりするのかな、と思ったり、実家の近くにある川にあるちょっとしたダムというか堰でも発電できるのかな、など色々と想像が広がりました。

 

「経済で読み解く日本史 大正・昭和時代」を読みました。

上念司氏による著作で、全7巻を購入済みで、以前に一度読んでます。その時には興味を持った順番にバラバラに読んでいましたが、今回の再読では、古い時代から順に読んでいます。結果としてこの読み方が正解でした。

各時代の貨幣経済の特徴を順を追って知ることができて面白いです。明治時代では、まだ日本の国力が十分でないことから、日清戦争日露戦争のための膨大な費用は外貨建ての債権で補っていて、そうした債権は、海外の投資家や国?が買ってくれることで成り立っていたのが、大正・昭和の時代では、ドル円の交換レートや金利を操作することによってコントロールするようになるように変わっていくのが面白いです。

あとこの時代の歴史を語る上では外すことができない、第二次世界大戦は回避できなかったのか、どうすべきであったのか、についても結構な分量を割いて考察がされています。

この本で繰り返し検証されているポイントの、「景気が悪くんると人々はヤケを起こして、普段は見向きもされない危険な思想に縋る」があるのと、当時の新聞などは今以上に影響力があり、ミスリードな考えが大きくなってしまった、ということです。

この本では、前の明治時代に続き、高橋是清の何というか神懸かっている活躍が賞賛されている一方で、第二次世界大戦真珠湾攻撃を行った山本五十六の評価が低かったりと、歴史上の人物の評価も面白く読めました。

次は平成時代になりますが、バブルが弾けた後のデフレの時代からやや持ち直す令和の手前までのところで、自分にとっても最近の話で、身に迫るところがありました。

「身近にあふれる「化学」が3時間でわかる本」を読みました。

kindle unlimitedにおすすめとして出ていたので読んでみました。

この「身近にあふれる「○○」が3時間でわかる本」は amazon で検索すると20冊ぐらいヒットするのでシリーズ化されているようです。

kindle unlimitedでは、シリーズの一部などが数多く読めたりするキャンペーンがありますが、これがそれかもしれません。

この本は「化学」について様々な範囲の67の話題に関して、それぞれ数分で読み切れるような分量で説明がされています。

薬や毒に関するものや、生活一般に関するものなどの他に、著者の趣味なのか、爆薬や原爆・水爆などの原子爆弾に関するものが意外と細かく書かれているのが印象的でした。

爆薬に関しては、肥料を材料とする爆弾や、液体の爆弾についてなど、成分の細かいところまでは書かれていないものの意外と詳しく説明されていて知識として面白かったです。よくマンガや映画などでホームセンターなどで購入したものから、爆発物を作るシーンがあったりしますが、こういうものがあるのかと再認識しました。

原子爆弾については、原爆と水爆の違いなどの簡単な説明があり、これもまたそこまで区別して知る機会がなかった知識だったので、興味深かったです。

後、よく見聞きしていたものの、理屈をよく理解していなかったものとして、炭素の半減期による年代測定についてです。地層から発見される植物の葉っぱなどの年代測定を行う理屈のなんとなく疑問に思っていたところが分かったのがよかったです。

その他には、再生可能エネルギー太陽電池のようなよく聞くような話題の単語について解説されていて、知っていることもありつつも、単語としては聞いたことのあるもの、意外と知らなかったことなどがあり、読み終わった後は、何かちょこっと知識がついたかなと思いました。

こうした本は、話題があちこちに行ってしまい、もう一つ面白く読めない場合があるのですが、この本は面白く読めました。あまり得意でない物理についてもこの本が出ているので、チャレンジしようかと思います。

飼っている金魚が軽度の転覆病に

飼っている2匹の出目金のうち、餌をよく食べる赤い出目金が急に浮かんだままになってしまいました。

ネットで調べると、それはどうやら軽度の転覆病らしいということで、まず原因として挙げられていた消化不良を解消させるための絶食を始めました。

半日ほど経つと、だいぶ症状が落ち着いてきて、もぐっても昨日よりも浮かぶ勢いが弱まったように思います。ほぼ1日以上経った今ではずっと沈んだままとなり、一応問題がなくなったようです。

とりあえずほっと一安心です。しばらくは1日1食で与える量も少なめにします。

餌を与えると、赤い出目金ばかり食べてしまうので、餌の量が多めになっていました。また金魚のサイズも急に大きくなっているので、食欲の秋ではないけど、少し水温が下がっていた方が成長にはプラスなのかと調子に乗っていました。

水温が下がると、変温動物の魚にとって食べ物の消化の機能も低下するというところが抜けていたようです。水槽には一応水温計をつけています。このところ20度前後だったので、この辺りから与える餌の量に注意が必要のようです。